ITの仕事の場合，技術がどんどん進歩していくので昔習得した技術だけでは生き残れない．一方，研究の場合，今でも古典的な比較げんご学をやってもいいし，（おそらくだけど）ミニマリスト以前の生成理論を続けてもいいはず．要するに，枯れた理論や考えであっても研究を続けて論文を書くのは自由だということ（ただし，査読誌に採択されるかどうかは微妙だし，論文を読む人がいるかどうか）．もちろん，温故知新じゃないけど，その種の忘れ去られたところから，新しいものや議論点を提示してくる人も多い（また，そのような温故知新から研究史とか，げんご学史みたいな方面に行く人もいるが，これはこれでありかもしれない）．
また，会社員だと使えない技術しか持っていない人は使われなくなったり配置転換をしたりするが，大学の場合，使えない理論や古いことしか知らない研究者がそのまま残ってしまう点が問題．僕も，使えない人材にならないようにしないと．
とはいえ，その種の時代遅れの研究者（多くはテニュアを持っている専任）を切れるかどうかはまた別の問題．
