確かにすばやく論文量産し，いっぱい学会発表をし，多額の研究費を取って，電子ジャーナルやパソコンを駆使してがんがん「効率的にやること」も重要なんだけど，
フィールドワークに出てひとつの例文を取るのに1日かかったり（または成果が出なかったり），論文を書庫で半日探したり，ひとつの現象を1日かけて考え込んだり，ひとつの論文のために，参考文献をいろいろ読破したりするような「非効率的にやること」も必要な気がする．特に人間を相手にするげんご学の分野では（あっ，げんご学には人間を相手にしない分野もあります）．ライプチヒでは，できもしないのに，「効率的」であろうとしたことが，ある意味，失敗だったと思う．
