Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

文学部学生のための第二言語学習ガイド by nosem

(id:Britty)さんとこを読んで...
http://d.hatena.ne.jp/Britty/20090410/p2
僕の場合,
・1年生の時にドイツ語とフランス語を同時履修して失敗して,6月早々にドイツ語は脱落(履修キャンセル).その分,フランス語は大学3年まで勉強を続けた(しかし,その後,ドイツに行くことになるとは...)
・英語は普通に勉強,大学3年の時はイーオンに1年行った(当時は留学と言うのは今ほど簡単ではなかった...と思う)
ラテン語は大学3年の時,授業を取ったが脱落,修士1年の時にやり直す,結局,古典ギリシャ語やサンスクリットまでは手が回らず.
パーリ語は大学3年の時,授業に2,3回出るも脱落.
・中国語は大学3年の時履修,声調を間違えまくり,先生に呆れられる.
・イタリア語も大学3年の時,ネイティブの先生の授業を取るも,ものにはならず(一応,単位は取った)
・大学3年の時,げんご学専攻なので,何か語学をやらなきゃってことで,ハンガリー語を始める(3年次夏),結局,これで卒論,修論,博士論文まで取り上げる専門となる.博士課程在学中に,ハンガリー留学を果たすことになる
ハンガリー語と同系統(ウラル語)であるフィンランド語を始めたのは,ハンガリー留学中より(26,7歳頃).まずはフィンランドの夏学校で2週間勉強し,その後1年留学.今はかなり忘れてしまったが,まだ話すことはできる.
フィンランドに留学中,エストニア語(フィンランド語とすごく似ている)を夕方にやっているオープンスクールで半年学ぶ.大学のフィンランド語講座は留学生ばかりだったのに対し,オープンスクールはフィンランド人ばかりだったので,エストニア語の勉強にもなったし,フィンランド語の勉強にもなったのは良い思い出.
ハンガリーフィンランド留学中に,ウラル語の中のボグル語とオスチャーク語,モルドビン語の授業に出たり,個人で勉強するもものにはならず.難しい.
ポスドク時,なぜかドイツに行くことになり,ドイツ語勉強開始,割り切ってサバイバル会話に集中してとりあえず意思疎通はできるようになるも,男性女性とか格関係は駄目駄目.
ポスドク時,ドイツの次にオーストラリアに行く.なにかひとつアボリジニの言語を勉強したかったのだけど,できなかったので,パプアニューギニアへ行ってトクピシン(英語ベースのクレオール)とアメレ語(ニューギニア系言語)を勉強し,ヴァヌアツに行ってビスラマ(トクピシンとほぼ同じのクレオール)とグナ語(オーストロネシア系)を勉強する.
・オーストラリアにいるとき,スペイン語の勉強を始める(実は短期間のポスドクでアルゼンチンへ行く計画があった).ものにはなっていない.
・今年から中国語の勉強をやり直す.
パプアニューギニアのアメレ語コミュニティの隣の言語,シロイ語の勉強を始める←いまここ.
.....
● 文学部,外国語学部の学部1年生はどうすかについての私見
・英語は超がんばる,できれば留学(できるだけ長期間)をする.英語はできて当たり前.これ絶対!
・古典,哲学,西洋史等を専攻しないなら,独仏はやらない.中国語や韓国語を第2言語として選択する
・1年から独仏を並行して取るのは危険,一方は2年以降に勉強する
・文字から勉強する言語(タイ語ベトナム語アラビア語)はなるべく若いうちに取り組む,夕方の学校やオープンスクールを活用するのもアリ.
・アジアの国の言語をやるなら,旅行でもいいから早いうちに現地に行ってみる
・もしげんご学等で専門としてやるなら白水社の「エクスプレス」シリーズでまだ刊行されていない言語をやる(刊行済みの言語は大抵,日本人の先駆者やライバルが複数いて,追いつくのは非常に難しいから)
・就職のためにとかいう理由づけで語学をやらない(大抵挫折する)
・完璧を目指さない(語学の勉強は一生モノ)
・辞書をいっぱいひく
・中学,高校とやってきた英語の勉強法とは違った方法を積極的に試してみる(これについてはいずれ詳しく)
Ruby, Perl, Pythonなどのコンピュータ言語も学部生のうちに取り組んでおくこと

● おすすめの本
千野栄一「外国語学習法」:げんご学を専攻するに当たり,最初に僕が読んだ本でもある,あとは「プラハの古本屋」もおすすめ.
・黒田龍之介「外国語の水曜日」及び,その他の黒田本
稲垣美晴フィンランド語は猫の言葉」
・三森ゆりか「外国語を身につけるための日本語レッスン」「外国語で発想するための日本語レッスン」
・角田太作「世界の言語と日本語」:げんご学,にほんご教育学とかを目指す人向け