Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

退職します

今月の3月31日をもって,現職場であったところの私立大学を退職することとなりました(4年間,40歳,大学教員(助教)).本日が最終出勤日です.今,研究室から荷物を運び出しました.
仙台で学振のポスドクが終了して,(院生時代からの応募含めて)70回ものお祈りの後,ようやく採用された職場でした.2008年3月に柏に引っ越し,2008年4月から4年間在籍したことになります.

  • 今の気持ち

着任当初は,首都圏での不安な生活やフルタイムで授業を持つことの大変さを経験しました.特に,授業準備と授業後のフォローの量が多く,4年間,授業期間中はいつも追い込まれていました.しかし,地道に努力する学生,入学時よりも格段に成長していく学生らと共に,キャンパスで生活できたこと,そして教育と研究の仕事に取り組む同僚らと一緒に過ごせたことは,私の喜びです.なので,今回の退職は,ここの職場が嫌になったから辞めるわけではありません.

  • 退職の経緯

こちらに来て3年目あたりから,授業や仕事にも慣れてきました.そんなある日,「このまま柏に住むのもいいよなあ」と相方に話したとき,相方から「はじめて柏に来たとき,もっともっと成長するって言っていたのに,これで満足なの?」と言われました(がーん!).たしかに,柏の職場にいれば,首都圏で多くの情報を得ることができ,首都圏のインフラを楽しむことができ,成田空港が近いため国外へも行きやすく,便利で快適です.その反面,ずっと一か所にいることの恐怖がありますし,やはり自身の専門である言語学を教えたいと感じるようになりました.
そんなことを漠然と考えていた昨年,ここでの契約を更新することが難しいことを言われました(いわゆる任期切れってやつですね).その後の大地震や,春から秋にかけての家族の不幸,これでもかというくらいのトラブルや悲しみがありました.様々なストレスから,自身の体にも健康上の問題が発生しました.それでも「たとえ無職になっても支える」と言ってくれた前向きでポジティブな相方にサポートしてもらい,なんとかかんとか生きてきました.同時期に直接及びネットで相談していた友人,応援してくださった方々にも有形無形のサポートを感謝します.ありがとうございました.

  • これからどうするの?

しばらく本に埋もれて静かに生活します.