Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

やっぱ僕は「自信過剰な部下」だったのかなあ

2006年12月06日
ITProウォッチャーより、
5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下”
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061206/256081/
および、小野和俊のブログより、
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50142571.html
短かったけど僕も毎日ネクタイをしてスーツを着て、タイムカードを押して8時45分からのミーティングに出ていた時期があります。
僕自身、自戒するに、上の記事にあるような自信過剰な部下にありがちな言動が多かったかと思います(僕の場合、仕事を100%しっかりこなしていたとも言えないので、自信過剰な割りに抜けた部分があったかと思います、それゆえ、上司的には「何も知らない青二才」が生意気な口をきいていると思ったのかもしれません)。最終的には、当時の上司に「研究の世界に戻っても、あなたは絶対うまくやっていけない」とのありがたいお言葉までいただきました(うっ、それは当たっているのかなw)。結局、いろいろあって、その仕事をしているときは、反抗というか問題点を指摘するよりも、上司の言うことを単にこなすだけの機械になるほうを選んでしまったわけですが、その過程上においては上の記事あるような舞台裏があったのかもしれないです。
ま、それはともかく、僕がその職場で学んだのは、いわゆる上司と部下の関係というのは、上司がやれと言ったことは部下は無条件でやらなくてはならないということです。たとえ、その仕事が非効率でばからしくて、さらには明白に間違っていても、上司がやれといった以上、部下たる自分は「はい、わかりました」と言ってやらなければならない世界なんです。
研究の世界でも、基本的にボスの命令は絶対です(特に事務仕事では!)、ただし、純粋に研究内容のこととなると、そこの部分はおかしいですよ、とか、こうやったほうがうまくできますね、とかボスであっても、さらには偉い先生であっても指摘できるわけす(基本的に、研究というのは他人にそういう駄目な部分や改善点を指摘してもらうことで発展していくものですから)。すなわち、研究内容については対価であろうと、ボスであろうと、マスタ1年生であろうとフラットなわけです。実際、研究者がいつ一番よく研究し、論文を書くかといえば、20歳後半から30歳中盤らしいです。つまり、基本的にボスはあまり研究していないわけでして、それを自覚している方は、いばったりせず、逆に若手に自身のアイデアをチェックしてみらったり、すばらしいアイデアがないか議論してきます。
ネットで読むライフハック系や仕事術の記事や下のプログラマさんのブログを読むと、上司とうまくコミュニケートしたり、みんなでアイデアを出し合って大成功というようなストーリーを見かけますが、研究の世界やこのようなフランクな関係というか、マネージメント的によりよくやっている組織はあくまで例外、もしくはたまたま偶然にラッキーにも良い職場にありついただけで、通常は上の記事にあるような、上司絶対主義の職場が通常なのでしょうね。
人が働く以上、少しでもリラックスして働けるほうが僕は良いとは思いますが、まあ僕の考えが甘いのでしょうね。確かに、結果主義で考えると、勝てば官軍で、いくら厳しい職場でもアウトプットやビジネス上の成功をなしとげた職場やチームが賞賛されるのですが、できればストレスのないとこで働きたいですよね。