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子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

非常勤の日に非常勤問題を考える

今日は非常勤の日。
派遣問題と並行して、専業の非常勤の場合、5年経過すると、非常勤の職自体が任期なしになる(決して常勤教員になれるのではなく、非常勤のコマ自体が任期なしになる、ただし、当該の科目がカリキュラムから削除された場合、その限りではない)ことになった(ただし、ごく少数の大学で、この5年ルールを適用しないところもある)。
また、この5年ルールは、本務校を持つ非常勤講師には適用されないことになっている(なので、bajaセンセの非常勤先は、いつでも切ることができる本務校ありの非常勤を好むんだと思う)。
またこの5年ルールは不安定な職である専業の非常勤の人にとっては65歳くらいまで、その職が保証されるのはメリットである。他方、若い大学院生やポスドクが、教育歴をえるために、非常勤をしたりするのが難しくなっているものと思われる。
理論的に考えて、大学のカリキュラムにおいてその制限の許す限り、多数の非常勤で運用し、ごく少数の常勤で教えるというのが、経営層にとってはいちばん得なやり方かも知れない(実際そういうとこもあるらしい)。40歳くらいの准教授級の人材一人を雇うお金で、100コマ近い授業を担当させる非常勤を雇えるだろう(一人に2コマ担当させるなら、50人分!)。
もっとも非常勤ばかり雇うとこは噂になるし、常勤もなかなか定着しにくいとも聞く(その分の事務仕事が莫大に増えるため)。