Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

博士・ポスドクがこの先生きのこるために

アサヒコムより,「〈新・学歴社会〉就職漂流 博士の末は」
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200901180087.html

塾の講師、図書館の棚卸し、学校の警備員――。いったい、いくつの職業を経験しただろうか。10年余り、年収100万〜150万円で暮らした。大学の教員には、100回以上応募。しかし、なしのつぶてだった。
 新田伸也さん(46)が東北大学で理学の博士号を取得したのは96年。それから、長いフリーター生活が続いた。08年春、ようやく、国立の筑波技術大学茨城県つくば市)の准教授になった。「自分よりはるかに優秀な先輩たちが次々と脱落していくのも見てきた」と振り返る。現在の年収は約750万円。「自分は幸運だった」と実感している。 東京都の男性(41)は02年に一橋大学で法学博士号を取得した。大学教員の公募に30回以上応募したが採用されず、四つの大学で憲法や法学などの非常勤講師をしている。昨年の年収は140万円ほどだったが、「最近では一番高い方」という。

僕も公募では70敗くらいしています.研究室の先輩から「とりあえず100敗までしたら,転進とか考えたら」と言われて思考錯誤しました.英語や日本語以外のマイナ言語の専門は正直,厳しいです.
一方で,募集が多い分野もあります(英語教育とか日本語教育).そういう分野だと27歳博士取得後,すぐ就職というような例もよくあります.また,理系や文理融合的な分野だと,ポスドクフェローシップの類が充実している場合もあります.英語や日本語以外で,言語処理なんかでもないマイナ言語の専門には,ポスドクの口もあまりありません.
役に立たない,ニーズが少ない,金にならない学問にどこまで援助や就職の世話が必要かどうかについてはわかりません.ただし,みんな研究が面白いからやっているんです.できれば,こつこつと研究している人が報われるような感じになってほしいです(もちろん,論文等アウトプットは必要ですが).
なんだか建設的なことが書けなくてすみません.