Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

はくし課程

他人の人生だし,どうでもいいんですけど,このあたりの時期になると,研究が煮詰まってきて面白くなるせいか,やっぱり博士も進みますとか,もっと研究したいとか言う人が例年いるのですが,どう助言すればいいのでしょうか.
実力が明らかに抜きん出ている人やM1からじっくり戦略を練ってがむしゃらに研究している人,なんというか覚悟が出来ている人なんかには,当然おすすめします(逆にその後のことを考えてあえて進めない人もブログ界隈では多いですよね)けど,それほど実力のない人や明らかに就職ないからとか,どちらかというとモラトリアム系の人の場合,どうします? もしかすると博士に入って大化けするかもしれないし,そしてそのままラッキーに赤ポスまで行けるかもしれないし,はたまた,やっぱり駄目で途中で辞めるかもしれないし,何とも言えません.結局,言葉をにごしてごまかしています.
たとえ,研究の道が茨の道であっても,僕はどうしてもなかなか博士課程に進むの辞めなさいとは言えないのです.さらに,今所属の研究室では,なぜか僕以外のアカポス就職率がかなり良く,また留学生が多く留学生はD取得後帰国するので,表面上は巷で言われているほどの就職難とか危機感が見えないのです.さらに去年までは某大型予算wのおかげで,院生の生活がかなり楽でみんな楽しく研究できたわけです.
うーん,お金持ちの家で,授業料や生活費が困らない(さらに崩れた場合でも困らない)のであれば進んでもいいのかもしれない.
うーん,でもでも,ブログ友達や実際の友達で,すごい優秀なのに研究に,就職に苦労・苦悩している例も知っているだけに,ニンともカンとも.別に一度就職してから社会人入学する手もあるし,そもそも,げんご学の研究であれば,定年になってからもできるわけだし.
結局,他人の人生だし,僕はどうでもいいかなとも思ってしまうわけでもあり(その前に僕自身の就職活動をなんとかする必要がある).本人が覚悟して進むのであれば,それはそれで構わないのかな.その一方で,本気で取り組んでいる人だけ博士課程に入ってきて欲しいという気持ちがあるのも事実です.
僕自身,博士課程入学時点では結構駄目駄目だったので,あまり説得力がないかもしれないという話もある.それでも,僕が修士の院生だった頃はネット環境がまだ原始時代であったこともあり,専門書だけはめちゃくちゃ読んでおりました.結局,修士にはいった時点で「研究者」の仲間入りであり,「修士=博士院生=ポスドク<<<(超えられない壁)<<<アカポス」なわけだから,大学院に入った瞬間,みんな負けるながんばれってことかな.
(なんだか偉そうに書いてすみませんでした)