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子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

学会まとめ

当初は欧州遠征のつもりですでにアクセプトされていたのだが,赤ん坊と幼稚園児を置いてヨーロッパはあまりに無理とのことで,近場への遠征へ.これが大当たり.会場になんと,僕が良く引用する論文の大先生がいらして(なんでも英国の大学を退職された後,特別招聘教授で学会会場である大学にいらしたのである),僕の発表を聞いてもらい,時間オーバーして丁寧にコメントして頂いたのでした.感動.

  • 加えて,学会発表関係のまとめや自身の意見

・その1:パソコンを持っていくか
これまでいろいろな学会に行ったが,発表会場にパソコンがないってことはないので,すでにスライドが完成しているのであれば,持参する必要はないだろう.ただし,特殊なフォントを使用していたりとか,映像を見せたい場合,自身のラップトップを接続してプレゼンする方がよい.パソコンが重いから,より軽い端末:SurfaceとかiPadを持参するということもできるだろう(要アダプタ:ただし,hdmiのアダプタかVGAのアダプタを持っていくかは微妙,両方持っていくべきか).
パソコンにしろiPadにしろ学会に持参する際,職場のデータはいったん切り離しておく(またはそのようなデータが入っていない端末を持参).時に,盗難されて学生の成績データなどがすべて盗まれたみたいな新聞報道があるので,そういうことを避ける必要がある.
また,電源アダプタ(C型とか)も忘れずに持参する.
・その2:USBメモリを持っていくか
たとえパソコンを持参しても,自身の発表スライドのデータをUSBメモリに入れて持っていくべきだろう.しかし今どき,ほどよいUSBメモリが売っていないのも事実(下手にUSB3.0対応のを持っていき,現地でうまく動かないトラブルも怖い).ipodとかUSM直差しできるICレコーダーの中にスライドファイルを入れておくのもありか.
会場のパソコンがインターネット接続されていれば,クラウドから取り出すことも不可能ではないが,ちょっとリスキーではある.
・その3:ハンドアウトを持っていくか
今回の学会では,僕以外でハンドアウトを使用した人がいなかった.ただし,昔とある学会で,とある発表者が発表中に,プロジェクターが故障するという事故があり,その当人のプレゼンがめちゃくちゃになったという出来事があった.なので,スライドだけ見せるのはやっぱり危険だと思う.
欧州の学会では,すべてのスライドを資料印刷(スライド6枚を1枚の紙に印刷)したものをハンドアウトとして配る人も多い.ただし,これだと重い.今回は僕は自身のスライドをワードでA4一枚に再構成したものを持参し配布した.ハンドアウトの場合,何部持ち込むかも悩む.今回は25部持参したが,結果的に程よい分量だった.
・その4:パワーポイントのバージョン
最新バージョンでスライドを作って持っていくと,現地のパソコンでは前の古いバージョンの場合もある.古いバージョンのファイル形式で保存しておく.また,保険としてパワーポイントをPDFにしておき,PDFをフルスクリーン表示にしてプレゼンするのも良い(ただし,アニメーションは動かない).
・その5:4*3か16*9か
会場のプロジェクターがいわゆる昔のタイプか,それとも横幅が広いタイプかで見た目が変わってくる(今回は4*3サイズであった).学会によっては液晶テレビで映すこともある.小さな文字が読みやすいかどうかは会場に依存する.そのため,いろいろ考えると大きめのフォントを心がける.今回の会場はプロジェクターを映す部分が非常に大きく,小さな文字でも余裕で読むことができた.
・その6:スライドの中身
今回の発表で幾人かの発表者が,パワポスライドに自身の発表原稿そのままをすべて表示し,それを読んでプレゼンというスタイルがあった.たしかに,第二言語として英語話者にとって,話す場合も非常に楽だし,原稿をそのまま読めばいいのでプレゼンに失敗することもないだろう.ただ,それでいいのかなとも思う.
・その7:小道具など
リモートマウスやリモートプレゼンターを使用すると,スライドの前で立ってスペースを活用しつつプレゼンできそう.僕は今回は持参していなかったので,スライドを進めるたびにパソコンに戻るという無様な感じになった.また,他の発表者で,一番重要なスライドで音声をじゃじゃじゃーんと出したのだが,現在ではあまり推奨できるものではないだろう.
また,"Thank youスライド問題"として知られる,"Thank you"のスライドを最後に出すというのも,今回多かった.最後のスライドは"Thank you"にするのではなく,「まとめ」とか結論の再掲示みたいにすると良いのではないか.