Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

授業氷菓

今週はアンケート週間でした.それに関連して,とある先生の記事より,「いい授業とは?」
http://jjhhori.exblog.jp/5704166/

「話し方はどうか」とか「板書がどうか」とか「内容がどうか」とか,授業アンケートのそういう設問を見るたびに,私は,その先生の授業のことをよく思い出します.先生は,「韻がどうだ」とか「摂がどうだ」とか,まぁ,客観的にみれば面白くもおかしくもない話をただ楽しそうに,淡々とお話になるだけでしたが,そのお話しぶりから,先生がその分野を長年研究してこられたご経験とご学殖,それから学問に対する熱意や愛情を感じ取ることができました.「話し方がどうだ」とか「板書がどうだ」とか,そういう瑣末なことを超越したのがやはり本物であり,その味が分かるのは,おそらくその時ではなく,後々何年も経ってからではないでしょうか.その授業は,出席していた頃からそのすごさに毎回圧倒されたものですが,本当の意味でのすごさがうすうす分かってきたのは,卒業してから何年も経った後のことでした.

アンケートの存在自体は,学生の声を聴くことができたり,表には出てこない改善点をあぶりだせるなど,良い面もあるのですが,給与査定に影響したり,任期職の場合,延長の可否に使用されたりと,怖い面もあります.語学の場合,資格試験の点数がアップする授業が望ましいのか,それとも当該の言語を好きになってもらうような授業が望ましいのか,答えは明らかかと思います.
まだまだ反省ばかりですが,いつの日か,そしてなるべく早く,上述の先生のように...なりたい.