Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

typologyをやる際の悩み

いろいろな言語のデータが必要で、やはり当該の文法事項について孫引きは許されないので、記述文法書で確認するなり、可能ならネーティブスピーカに確認する必要がある。それをデータベース化して整理するんだけど、管理が大変なのである。
とにかくまずはいろいろな言語の記述文法書がないと駄目なのだが、やはり仙台の研究室は欠けているものが多い(ここブンドーラもオセアニア関係はいっぱい揃っているのだけど、、、)、日本だと本郷か百万遍か、武蔵境か間谷あたりじゃないと、資料がそろわなーい。その点、ライプチヒの研究室は記述文法の収集では最強だったわけなのだが。
いずれにせよ、こういう研究のために個人的にも面白そうな言語の記述文法(および辞書)をどんどん購入しています。さらにはコピーもしています(あまり活用していないけど)。しかしこれは結構大変なのです。やっぱ、ひとりでやるには限界がある。さらに、こういうるいけーろんの研究手法は「安楽いすげんご研究者」って言われていて、評判が良くないのです(勉強もしていない言語の記述文法のおいしいとこだけをつまみ食いするわけですから)。
それゆえ、僕のやり方としては、30言語とか40言語あまりの世界中の言語について記述文法書をそろえること(もしくは多くの記述文法が手に入る場所へおじゃますること)、それと同時にいくつかの言語は現地と密着して細かい部分まで記述できるようにする(ハンガリーとかパプアニューギニア)、という両面作戦なわけです。これは結構疲れます。