基本的に僕の研究はマイナ言語を学び，その文法記述や文法内に現れる機能や認知的な仕組みを考える作業で，その作業の多くは文献中心で，たまにフィールドへ行く感じです．
最近，僕の周囲ではそのような古典的？なアプローチではなく，脳と言語とか，第一言語獲得とか第二言語獲得のような研究をする人が多いです．その手の研究は，(1)実験装置を使用して実験をする，(2)実験の結果を統計的に処理する，(3)アンケートや言語テストを使う，(4)実験チーム，調査チームを作って複数で研究する，(5)基本的に一言語のみ（日本人なら日本語の脳の働き，韓国人なら韓国語の言語獲得），な特徴があります．
さすがにドイツや豪州で大先生の教えを受けてきたので，自分自身の研究のアイデアやアプローチは面白いし，やりがいはあるのですが，周囲がこのような感じで，議論なんかしていると，周囲に流されそうになります．うむむ．いろいろ思うところはあるのですが，やっぱりひとりぼっちになってもあえてマイナ路線で歩んで行きたいと思っております．
