Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

8:37 なんとか朝出勤

でも遅いか.昨夜は(id:allegro)さんといっぷう堂へラーメンを食べに行ったのである.帰宅すると23時半近くになったのだ.しかし,そのとき「紀要って何ですか?」と質問されたのだが,工学系の研究室は紀要ってないのですね.うまく説明できなかったので,念のため,ウィキで調べてみると,http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%80%E8%A6%81

大学(短期大学を除く)の場合、各学部・研究科ごとに紀要を発行することがあり、毎年数多くの紀要が発行されている。
紀要の学術的水準に関しては、簡素な査読水準に留まる場合や、査読を行わない場合などさまざまであり、手続き上、掲載される文章の学術水準はまちまちである。そのため、紀要での研究発表を研究上の業績として認めない組織や紀要を発行しない組織もある。

  • 紀要の意義

一つには、学会論文発表が難しい分野において、特に若手の研究者の研究発表の場を確保することにある。学際的分野の論文が評価されにくく、大学院生や若手研究者の学会発表の場に乏しい法学分野をはじめ、他の人文・社会系分野において紀要の果たす役割は大きい。また、若手の大学院生において、処女論文という形でデビューをする場として紀要が利用されることが多い。これは、大学院生の所属大学で発行する紀要に論文を書くことを通して、大学院生が専攻内で知られるとともに、その後のステップである学会論文等へ慣らすという意味合いがある。

とのことである.うーん,確かに,研究業績としてはあまり意味のあるものではないので,紀要ごときで論文大変だーと言うつもりはないのですが,いわゆる査読雑誌以外でときどき論文を書く練習をしておかないと,駄目なのも確かなのである.
また紀要について,「大学という斜陽産業」というブログの中でもいろいろ書かれています,http://ameblo.jp/sphinx/theme-10000831682.html
さらに「大学教員の日常・非日常」というブログでも言及されています.一部以下に引用します.
http://blog.livedoor.jp/yahata127/archives/12132206.html

ほとんどが短大、もしくはいわゆる文系科目に類する分野の大学学部でした。ざっと見た限りですが、理工系大学で紀要を発行しているのはほとんどありませんでした。(発行を確認したのは帝○大学の理工学部ぐらい……)
文系の紀要が多くて、理系の紀要がないことから、理系の方が優れているとするのは早計です。理工系の分野は、学術雑誌がピンからキリまで揃っているので、わざわざ紀要を発行しなくてもたいていのダメ論文に行き先があります。
ですので、紀要を発行しなくても、ある程度論文数を確保しやすいので、理系は紀要を発行していないのだと思います。(あくまでフラスコの想像ですが)
紀要に載っているというだけでバカにしてはいけませんが、研究者が「紀要なんかに載せたくない」と、紀要をバカにしていることは事実です。

うーん,確かに大学院生のときはなかなか発表機会もないし,査読誌なんかに何本も掲載できない(できる人もいるけど)から,紀要ってそれなりに書く価値はあるけど,それ以降は,他ブログにて指摘されているように「単なる研究しましたというアリバイ」だけかもしれない.もちろん,「まったく書かないよりマシ」なレベルなんですけど.

  • 追加

もちろん紀要だからと言って論文のクオリティをきちんと保つ努力はしています.また,cinii?だっけか(国立情報学研究所)が,紀要論文のタイトルや要旨,一部では本文までも公開していますよね,そして,最近,そのデータがgoogle scholarで参照可能になっています.そういうわけで,マイナでどうしようもない研究も,本当に当該の学問分野の情報が欲しい人にとってはいつか役に立つこともありうるわけです.

  • 追加2

マンガで例えると,ジャンプやサンデーがいわゆるジャーナル論文なわけだ.でもって,紀要はいわゆる「同人誌」に属するわけだね,ん? 同人誌? 紀要を同人誌と言い変えると,がぜん,紀要を書く気になるのはなぜ? 要するに紀要は年に2回くらい書けってことか.なるほどー.紀要も大学別や研究室別にしなくて,ジャンル別(類けー論とか,せいせい文法,認知で分け,とんぺー人以外でも投稿できるようにする)にして,大手の紀要とか即売会なんかもあったりしてw.G学会で当日,ブースを設けて即売会するわけ,でも,東大とか京大なんかの「大手の紀要」は早めに入手しないと売りきれるから,学会関係者じゃないと買えないとか,学会当日に印刷が間に合わなくて,コピーしたのを綴じただけの紀要とかw.
識者の意見モトム.