Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

不易流行というか...

Linguisticsってのはもともと海外の学問なんで,いわゆる理論方面の方々はアメリカや欧州で流行している理論家や研究書を日本語ではこうなるとか・日本語に翻訳するとか,すでに向こうで話題になっているトピックを日本で紹介するというのが主な仕事である(これは別に悪いことではないと思う).実際,僕自身,ドイツの某所の研究を元にしたものを紹介しているようなものである(某友人より,これからも某所といつも連携してそこの研究を日本に紹介することで食っていけるんじゃないと言われた.それに対する僕のひとつの答えが「パプアニューギニア」なのである:要するに紹介だけでやって行くつもりはない).
そのとき,海外ですでに流行っているものや流行っていることを紹介するんじゃなくて,海外ではまだあまり(まったく)注目されていないけど,「わしが見つけた」的に紹介できないかなと思う.理想的には,「わしが見つけた」本や理論が逆に欧米で再評価・再検討されるような感じが理想.
だから,今は流行ってなくても,もう古典であっても,いろいろ研究書や論文を読み込んで,自分好みの理論や分析法を見つけたいものだと思う.