「若い研究者たちへ」：
http://blog.tatsuru.com/archives/001836.php
「何を偉そうに」と院生は思わないらしい：
http://anotherorphan.com/2006/07/post_331.html
内田センセが書いていることは正しいかと思う．ただ，後者の方に僕が共感するのは，内田センセが「あっち側」の人であり，後者の方や僕が「こっち側」の人間だからなんだと思う．
確かに「専門の研究をしっかりやること」は最も重要なことなんだけど，現在の状況では良い研究をしているから，良い博士論文を書いたから，その結果，アカデミック職が獲得できる時代ではないんだよね．
需要があるそうな分野（もしくは研究費が取り易い分野）や論文が量産しやすい分野に目をつけつつ，同時に非常勤経験を積み，海外留学（英語圏推奨）をし，プログラミング能力をつけ，鯖を管理する能力を取得し，トイックの点数を上げ，中国語か韓国語を勉強し（留学生対策），日本語教育の資格を取り，（くそ）国際学会でポスタ貼り逃げし，（くそ）論文を量産し，政治力のある先生とコネを作り，先輩を追い落とし，同輩を出し抜き，後輩をつぶして，奨学金の借金を背負いつつ，無給の研究員をやりつつ，任期付の公募に落とされる．悲しいけど，これが現実だよねえ．
あまりよくない例えだけど，来月や明日にどうなるかわからないベンチャー企業の経営者に向けて，絶対倒産しない大会社の社長から「理想の経営法」を拝聴している気分なんだよね．「こっち側」としては．
ちょっと書きすぎたか，反省．．．
