Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

厳しいスケジュールが続く

春学期の授業自体は終わり,今週と来週が期末試験週.ぜんぜん楽にならない.夏休みはいつ来るんだ?
・毎日より,「年収200万円博士号女性の夢は「任期なし常勤」」
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160725/biz/00m/010/006000c

有名大大学院で博士号を取得した女性研究者(38)はいま、五つの大学で非常勤講師を掛け持ちしています。
 非常勤講師は、特定の授業だけを担当し、他の大学業務にはかかわらない職種。大学との雇用関係はありません。これに対して、フルタイムで教える教員は「常勤講師」「専任講師」と呼ばれ、任期なしの雇用であれば、昇進して准教授や教授になることも可能です。
 非常勤の彼女は一コマ8000円から1万円で授業を請け負っています。原稿執筆や講演の雑収入を加えて、年収は約200万円。大学院修了時点で奨学金計1100万円を借りていて、今も毎月3万円を返済中。残りは約800万円です。貧困ラインにいると言えるでしょう。
 研究分野の宗教史は文系の中でもかなりニッチな専攻

専門は宗教史ですか...それで5つの大学で非常勤をされている,かなり優秀な方かと思われます.
当初は教授も准教授も全員任期付きにして...というのが基本的に若手だけの任期制の適用となり,今や,専任を雇うコストやリスクを回避するため,公募においては任期制が大人気.
このままではいけないのだけど,「このポスト,この先生が退職したら専任はとりません(とれません),でも特任ならなんとかできますけど,どうします?」って言われると,「任期付きでもいいのでお願いします」ってことになってしまいます.
最近話題になっている新潟大の惨状は,他の地方国立大でもあるようですし,現在は「高みの見物」状態である旧帝大や研究系の大学・大学院だって,これから厳しくなることは確実です.また,「ぐろおばる化」対応のため,ネイティブ教員(ただし英語だけに限る)や英語による授業なども要請され,その分,他の分野のポスト(特にマイナ分野とか英語以外の外国語)がなくなる始末.
小説「銀河英雄伝説」のアスターテ,アムリッツア戦争以降の自由惑星同盟の人々の気分です.