Nosemantik Max

子供の都合悪いことスルー力は見習いたい (NM)

アイヌ語研究?

毎日jpよりhttp://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090302ddlk01040113000c.html

北海道教育大:アカハラ諭旨免職旭川校准教授3人、処分撤回求め提訴へ /北海道
3人は英語教育担当だが、アイヌ語共同研究プロジェクトのためゼミに所属する学生計約40人を利用したことはアカハラに当たるとして、同大は20日に処分を発表した。3月2日までに3人から退職願が出ない場合、懲戒免職とする方針。

北海道新聞よりhttp://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/148367.html

旭川校の三人は英語教育講座の所属。大学によると、二〇〇六年から〇八年九月まで、ゼミで指導する学生に自分たちのアイヌ語共同研究プロジェクトを早朝から深夜まで手伝わせた。四日間、徹夜で作業させたケースもあった。従わない学生は「意識が低い」としかり、担当する授業の単位を与えないことをほのめかしたという。
(中略)
教官側は「自分たちの研究で学生を利用したことはないし、問題とされたのは学生の自主的な勉強会・研究会だった」と否定した。
また大学側は、三人がノルマを課して過重な作業をさせながら、単位をやらないことをほのめかしたり、「プロジェクトの意義を認めないなら大学にいる意味がない」と言って、続けるよう学生に圧力をかけたとしたが、これに対しても、「そんなことは言ったことがないし、初めて聞いた」と口をそろえる。
事情聴取を正当な理由なく拒否したともされたが、「第三者の立ち会いなどを求めていたが、認められないうちに大学側から打ち切られた」と大学側の発表を否定している。

要するに,英語担当なのに英語とは関係ないアイヌ語(や他の外国語)のことを過度にやらせて問題になったってことですか.僕自身も英語の時間にあまり他言語のことを話さない方が良いかもですね.でも,げんご学をやっている者として,北海道にいるとアイヌ語がやりたくなる(沖縄だと琉球語がやりたくなる)気持ちはわかる.でも,それを実際の教育の方まで引きずる(学生さんに迷惑をかける)のは良くないのです(しかし,オーストラリアでアボリジニの言語を研究させて処分されるだろうか).しかし,懲戒免職になれば,その分,「世界の」アイヌ語研究者が減ってしまうことになりますね.また,こういうことがあるから,英語以外のマイナ言語の研究者を英語教員で雇うのはやめようっていう流れになるのは,メシマズーですね.
教員側の主張もなんとなくわかるのですが,うーむ.よく考えると,研究しない教員がクビになるんじゃなくて,研究しすぎる・教育に熱心な教員がクビになるとも言えるわけか.
この前の「とある魔術のインデックス」で小萌先生が言っていたけど,自身が学生で教員からされて嫌に思ったことは,学生さんにやっちゃいけないです(僕自身,抜き打ちテストとか反省すべき点があります).